お世話になっております、行政書士の前田です。
今回は、金属板を加工して建物を仕上げる「板金工事」、建物の開口部を彩る「ガラス工事」の許可について、詳しくご説明いたします。
まずは「板金工事」から解説させていただきます。
板金工事は、金属板の特性を活かし、建物の屋根や外壁、ダクトなどを美しく仕上げる専門性の高い仕事です。
板金工事とはどのような工事なのか?
板金工事は、金属板を加工し、建物の屋根、外壁、厨房設備、ダクトなどに使用する工事を指します。具体的には、以下のようなものが該当します。
金属板屋根の葺き替えや修理
外壁に金属サイディングを貼る工事
厨房のフードやダクトの設置
雨樋の設置や修理
板金工事は、建物の防水性や耐久性を確保する上で非常に重要な役割を担っています。
他の業種との境界線!間違いやすいポイントに注意
≪屋根工事との関係≫
金属板を用いた屋根の葺き替えは、一般的に「屋根工事」に該当しますが、金属板を加工して成形する作業は「板金工事」に該当します。
どちらの工事も同時に行うことが多いため、請負内容によっては両方の許可を取得することが望ましいです。
≪管工事との関係≫
換気用のダクトの設置は、一般的に「板金工事」に該当します。
しかし、空調設備全体の設置や配管工事は「管工事」に該当します。
どのような企業が許可を取得すべきか?
以下のような事業を営んでいらっしゃる場合は、この許可の取得を強くお勧めいたします。
金属屋根や外壁の施工を専門に行う企業
雨樋の設置や修理を請け負う企業
厨房や換気設備のダクトを製造・設置する企業
許可取得に必要な資格について
本許可を取得するには、営業所に常勤する「営業所技術者」の配置が求められます。
営業所技術者となるには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
国家資格の保有
1級・2級建築施工管理技士
職業能力開発促進法による板金科、建築板金科などの技能検定合格者(1級・2級)
実務経験の証明
指定学科(建築学など)を卒業後、一定期間の実務経験を有する者
学歴を問わず、10年以上の実務経験を有する者
続いては、「ガラス工事」の解説です。
ガラス工事は、単にガラスを嵌め込むだけでなく、断熱性や防犯性といった機能性を確保する専門性の高い工事です。
ガラス工事とはどのような工事なのか?
ガラス工事は、建築物に板ガラスをはめ込む工事を指します。
具体的には、以下のようなものが該当します。
窓ガラスやドアガラスの取り付け・交換
ガラスブロックの設置
ショーウィンドウの施工
鏡の取り付け
ガラス工事は、建物の採光や景観を確保する上で非常に重要な役割を担っています。
他の業種との境界線!間違いやすいポイントに注意
≪建具工事との関係≫
ガラスをはめ込む窓枠やサッシを設置する工事は「建具工事」に該当します。
一方、その枠にガラスをはめ込む作業は「ガラス工事」に該当します。
両者は密接に関連しており、両方の工事を請け負う場合は、それぞれの許可を取得しておくことが望ましいです。
≪内装仕上工事との関係≫
ガラスブロックを用いた壁や、鏡の取り付けは「内装仕上工事」に該当すると判断されることもあります。
請負内容をしっかりと確認し、適切な許可を取得することが重要です。
どのような企業が許可を取得すべきか?
以下のような事業を営んでいらっしゃる場合は、この許可の取得を強くお勧めいたします。
窓ガラスやドアガラスの設置・交換を専門に行う企業
ビルや商業施設のガラス張りの外壁を施工する企業
住宅や店舗の鏡の取り付けを専門に請け負う企業
許可取得に必要な資格について
本許可を取得するには、営業所に常勤する「営業所技術者」の配置が求められます。
営業所技術者となるには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
国家資格の保有
1級・2級建築士
職業能力開発促進法によるガラス施工科の技能検定合格者(1級・2級)
実務経験の証明
指定学科(建築学など)を卒業後、一定期間の実務経験を有する者
学歴を問わず、10年以上の実務経験を有する者
まとめ
ここまで解説したように、屋根や外装を支える板金工事や、建物の機能美を守るガラス工事は、少しの判断ミスで無許可営業のリスクを抱えます。
もし、この分野で500万円以上の大きな信頼を掴む可能性があるなら、正しい許可という裏付けが不可欠です。
あなたの技術を最大限に活かし、営業の制限から解放されるために、是非行政書士にご相談ください。
さあ、あなたの事業を力強く未来へつなぎましょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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たまご行政書士事務所
行政書士 前田 礼央
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