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🏗️公共事業の第一歩。兵庫県・神戸市の入札参加資格の種類とメリットを紹介

※今回は当事務所地域である「兵庫県」「神戸市」をメインに解説しております。


お世話になっております、行政書士の前田です。


公共工事の受注を目指す建設業者の方から、「まず何から始めればいいのか分からない」というご相談を多くいただきます。


実は、公共工事の入札には「入札参加資格」という公的な審査を通過する必要があります。


また、この仕組みは都道府県と市それぞれに用意されており、申請方法や基準も異なります。


この記事では、公共工事を受注したい事業者の方向けに、入札参加資格の基本から、工事と物品・役務の違い審査の考え方(主観点・客観点)、格付け(等級)に関する知識まで、分かりやすく解説します。


初めての方でもイメージできる内容にしましたので、ぜひ参考にしてください。


そもそも入札参加資格とは


入札参加資格とは、国や自治体が発注する公共工事や物品購入などに参加するために求められる審査制度です。


信頼できる業者を選定するために、過去の実績や財務内容、資格状況などを評価します。


また、建設工事物品・役務では審査制度が分かれており、求められる基準も違います。


審査には受付期間が設けられていることが多いため、早めの準備が非常に重要です。


建設工事の入札参加資格(兵庫県・神戸市)


≪対象となる工事の範囲≫


建築一式、土木一式、電気通信、管工事など、建設業許可の各業種が対象です。


公共工事を受注するためには、元請けも下請けも入札制度に強くなることが求められます。


≪申請に必要な主な審査項目≫


・建設業許可


・経営事項審査(経審)結果


・技術職員数


・社会保険加入状況


・過去の施工実績など


特に経審は評価点が重要で、発注者が求める基準点を満たすことが必須です。


≪審査は「主観点」と「客観点」で構成されています≫


入札資格審査は次の2つを合算して評価されます。


・客観点:経審点数など全国共通の基準

・主観点:地域独自の評価(表彰、実績、地域貢献など)


総合評価によって参加できるランク工事規模が決まるため、どちらも意識することが大切です。


【H3】格付け(等級)と業種区分について(兵庫県・神戸市)


公共工事には、規模に応じて等級(ランク)が設定されています。


<兵庫県の業種と等級の例>

・土木一式工事:A、B、C、D

・建築一式工事:A、B、C、D

・専門工事(管、電気、造園、舗装など):A、B、C など


<神戸市の業種と等級の例>

・土木一式工事:A、B、C、D

・建築一式工事:A、B、C、D

・専門工事:県とほぼ同様だが独自審査項目あり


等級が高いほど大規模工事に参加できますが、求められる点数も高くなります。


自社に合ったランクを把握し、実績を積みながら上位ランクを目指すことが現実的です。


≪兵庫県の入札参加資格申請の流れ≫


兵庫県電子入札システムへの登録が必要です。


審査は定期受付があり、事前に経審を済ませておかないと間に合いません。


定期申請後、追加受付もありますが、数か月に一度おきに数週間のうちに申請することとなるので、申請スケジュールはかなり重要です。


≪神戸市の入札参加資格申請の流れ≫


神戸市独自の審査基準があり、神戸市スマート申請システムの登録が必要です。


県と市は別制度なので、両方を押さえることが重要です。


物品・役務の入札参加資格(兵庫県・神戸市)


建設工事とは別制度で、資材・機器の納入やサービス提供を行う事業者が対象です。


入札参加資格を取得することで、自治体が調達する幅広い分野の案件に参加できるようになります。


この資格は、建設工事と比べて参入ハードルが低い傾向があります。


売上規模が小さい企業や、創業間もない企業でもチャンスがある領域といえます。


≪そもそもどのような業務が対象なのか≫


例えば、以下のような案件があります。


・建設資材の販売(骨材、養生材、塗料、工具など)


・備品の納入(パソコン、事務用品、制服など)


・設備の保守・点検業務(消防設備、空調、エレベーターなど)


・施設や公共スペースの清掃業務


・警備業務、受付業務


・ITシステム導入、ネットワーク構築


建設業者が「自社で仕入れて納めている物品」「日常的に行っている点検作業」が、そのまま自治体のニーズにハマる場合があります。


≪どのような企業が取得すべきか≫


次のような状況の企業に特に向いています。


・建設工事メインだけど、物品納入の売上を増やしたい


・公共施設や学校、病院に営業していきたい


・経審点の関係で大規模工事の入札が難しい


・小規模案件をコツコツと積み上げたい


・地域密着型で、安定した取引先を増やしたい


物品・役務の案件は年間を通じて発注があり、景気に左右されにくいという強みがあります。


≪審査のポイントと注意点≫


工事と違って経審は不要ですが、以下が見られます。


・財務基準(赤字の継続などは不利)


・過去の取引実績


・必要な資格者がいるか


・契約トラブルの有無


・社会保険加入状況


さらに、入札制度に慣れていない業者が多く、情報収集を怠ると案件を取り逃しやすいという面があります。


≪つまり、建設業者でもチャンスあり≫


例えば「工事まではやらないが、材料納入や設備の点検なら強い」という会社は少なくありません。


まずは物品・役務で入札経験や実績を積み、いずれ工事の入札へステップアップする企業も多いです。


公共調達は営業の新たな柱になり得ます。


「自社サービスは自治体向きか」と一度検討してみる価値があります。


よくある質問(FAQ)


Q. 小規模業者でも参加できますか


A. 自社に合った等級であれば可能です。実績を積みながらステップアップできます。


Q. 社会保険未加入ですがどうすべきですか


A. 加入は必須です。未加入は審査上大きなマイナスになります。


Q. 経審の点数が低い場合の改善策はありますか


A. 技術者強化、財務改善、適切な実績管理が効果的です。


専門家に依頼するメリット


・申請書類の収集と作成を代行


・経審と主観点の両面から改善提案が可能


・県と市に関する手続きの同時対応


・更新漏れを防ぎ、営業機会を確保


公共工事のチャンスを逃さず、現場業務に集中できる体制づくりを支援します。


まとめ:公共工事受注への最初の一歩を踏み出しましょう


入札参加資格は大切な第一歩です。


兵庫県と神戸市では制度が異なるため、正確な理解と早めの準備がカギになります。


不安な点があれば、ぜひ専門家へ相談してみてください。


今回も最後までお読みいただきありがとうございます。


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たまご行政書士事務所

行政書士 前田 礼央

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