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📊 経審W点の中身を解説|保険加入はどこまで評価される?

お世話になっております、行政書士の前田です。


今回は、経営事項審査(経審)の評価項目のひとつである W点(社会性等)の中から、「保険加入」 について整理してみたいと思います。


「どの保険に入っていれば評価されるのか」


「未加入だとどの程度影響があるのか」


このあたりを、制度の考え方に沿って解説します。


経審におけるW点とは?|社会性等の評価項目


経審のW点は、完成工事高や財務内容とは異なり、建設業者としての社会的な体制が整っているか を見るための評価項目です。


その中には、法令遵守の状況、労働環境への配慮、社会保険や労働保険への対応

といった要素が含まれており、「保険加入」はその代表的な項目のひとつです。


点数自体はX点やY点と比べて大きくはありませんが、入札参加資格や元請からの評価を考えると、軽視できないポイントになります。


W点で評価される「保険加入」の種類


W点の評価対象となる保険は、主に法令上の加入義務がある保険 です。


民間の任意保険とは考え方が異なります。


≪労災保険の加入状況≫


建設業では、原則として労災保険への加入が前提とされています。


従業員を使用している場合はもちろん、一人親方であっても「特別加入制度」を利用して加入しているケースが多いかと思います。


経審では、この労災保険について加入しているかどうか が明確に確認されます。


未加入の場合、評価上マイナスになるだけでなく、そもそも建設業者としての体制に疑問を持たれかねない点には注意が必要です。


≪雇用保険の加入状況≫


雇用保険は、従業員を雇用している場合に加入義務が生じます。


ここで重要なのは、「従業員がいるかどうか」によって評価の前提が変わる点です。


・従業員を雇っているのに未加入


・加入義務があるのに手続きがされていない


このような場合は、W点上も不利な評価につながります。


一方で、役員のみ・一人親方のみといった事業形態の場合には、そもそも加入義務がないケースもあります。


≪健康保険・厚生年金保険(社会保険)≫


社会保険については、法人であるかどうか、また一定の条件を満たす個人事業主であるかによって、加入義務が判断されます。


経審で評価対象となるのは、健康保険(協会けんぽ等)厚生年金保険 です。


いわゆる国民健康保険・国民年金に加入している場合は、W点の評価対象にはなりません。


「社会保険に入っていない=即アウト」というわけではありませんが、加入義務があるにもかかわらず未加入の場合は、評価上マイナスになります。


保険未加入だとW点はどうなる?


W点では、「入っていないこと」そのものよりも、加入義務があるかどうか が重視されます。


加入義務がある保険に未加入の場合、点数が伸びない、場合によっては減点要素となる

といった扱いになります。


単に書類を提出すればよいという話ではなく、保険の加入状況そのものがチェックされる点は押さえておきたいところです。


よくある誤解|保険に入っていれば必ず加点される?


よくある誤解として、「何かしらの保険に入っていればW点で評価される」と思われているケースがあります。


しかし、民間の損害保険・賠償責任保険・工事保険、といった任意保険は、W点の評価対象ではありません。


経審のW点はあくまで法令上求められる保険に、適切に加入しているかという視点で評価されます。


経審を見据えた保険加入の考え方


経審対策として保険加入を考える場合でも、「点数のためだけに加入する」という視点だけでは十分とは言えません。


保険加入の状況は、・入札参加資格・元請からの信用・対外的な評価

とも密接に関係しています。


経審を受ける予定がある場合は、早めに自社の加入状況を整理しておくことが重要です。

現場と制度をつなぐ 行政書士の解説ブログ

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