📊 経審と決算変更届の関係|これだけは知っておきたい基本ポイント
- たまご行政書士事務所

- 2025年12月9日
- 読了時間: 3分
お世話になっております、行政書士の前田です。
今日は「経営事項審査(経審)と決算変更届の関係」について、必要な部分に絞ってお話ししたいと思います。
建設業を営んでいると、決算後に提出する“決算変更届”と、入札参加のために受ける“経審”の両方を意識する場面が増えてきます。
ですが、この2つがどうつながっているのかは十分に理解されていないことも多いのが実情です。
今回は、その“本当に大事なところだけ”を、できるだけ分かりやすくまとめました。
1. そもそも経審と決算変更届はどう関係しているのか
まず押さえておきたいのは、経審は建設業者の状況を点数化する制度であり、決算変更届は毎年必ず提出が求められる法定書類ということです。
これらは目的こそ異なりますが、経審を受ける際にはしっかりと接続してきます。
なぜなら、経審で使用される財務データ(完成工事高・原価・利益・資産・負債など)は、すべて決算変更届に添付する財務諸表に基づいて算定されるからです。
そのため、
決算変更届が最新の状態で提出されていなければ、経審の点数は算出できない
という仕組みになっています。まさに「決算変更届は経審の前提条件」といえる関係です。
2. 経審を受ける場合、決算変更届は“必ず税抜き”で作成する
ここは極めて重要な実務ポイントです。
経審で使用される財務諸表は、すべて税抜処理が前提になっています。
ところが、会計事務所やソフトの運用によっては、「決算書を税込で作成している」会社も少なくありません。
この場合、そのまま決算変更届を作成すると、完成工事高、工事原価、営業利益などの数字が税抜基準と合わず、経審で正確な点数が出ない原因となってしまいます。
したがって、もし決算書が税込処理のまま運用されている場合は、決算書の段階で税抜処理へ切り替えることをおすすめします。
毎年あとから税抜換算するのは手間も大きく、数字のズレも起きやすくなるため、最初から税抜決算書を作成しておくことが確実です。
3. 決算変更届を出す前に“経営状況分析を先に行う”
もうひとつ、実務でよく使われるのが「提出順の工夫」です。
一般的には、決算変更届 → 経営状況分析 → 経審という順番で説明されます。
しかし、経審の点数をできるだけ高く取りたい場合は、
経営状況分析 → 決算変更届 → 経審
という順番のほうが、点数を上げやすくなることがあります。
これは“裏技”ではなく、あくまで実務上のテクニックです。
経営状況分析を先に行うことで、
自社の財務指標(流動比率・負債比率・利益率など)がどう評価されるのか
改善できる点
区分の見直しなどで点数が上がる可能性
が事前に把握できます。
その結果、決算変更届を作成するときに、その改善ポイントを反映させやすくなるため、最終的に経審の点数が上がる、という流れです。
法律で順番が決まっているわけではないため、「少しでも点数を上げたい」という会社にはおすすめできる方法です。
4. まとめ:経審をするなら、決算変更届は“正確に・税抜で・戦略的に”
今回のポイントを整理すると、次の3つに集約されます。
決算変更届は、経審の前提となる必須書類であること
経審を受ける場合、決算変更届は必ず“税抜き”で作成すること
提出順を工夫することで、経審の点数アップが狙えること
入札を目指す会社にとって、決算変更届の作り方はそのまま経審の評価につながる大事な工程です。
自社の状況に合わせた作り方について不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
たまご行政書士事務所行政書士
前田 礼央
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