📊経営事項審査(経審)の基礎ガイド|これだけ読めば全体像がつかめます
- たまご行政書士事務所

- 2025年12月7日
- 読了時間: 4分
お世話になっております、行政書士の前田です。
公共工事に興味はあるけれど、経営事項審査(いわゆる「経審」)についてはよく分からない——。
そんなお声をよく耳にします。
建設業許可とは違う制度で、しかも点数で評価されると聞くと、どうしても“難しいもの”という印象になってしまうかもしれません。
今回は、初めての方でも全体像がつかめるように、経審の基本をやさしくお話ししていきます。
経営事項審査(経審)とは何か?
まず、経審とは「公共工事の入札に参加するために必要な審査」です。
建設業許可が“建設業を営むための許可”であるのに対し、経審は“入札のための評価”という位置づけになります。
この2つはよく混同されがちですが、性質はまったく違います。
許可は事業を行うスタートライン、経審はその先に進むためのステップ。
そう考えるとイメージしやすいと思います。
経審では、会社の規模、財務状況、技術力、社会性などを数値化し、総合的に評価します。
難しい計算式もあるのですが、細かい部分は専門家に任せても大丈夫。
まずは「公共工事に参加するには、この“点数”が必要なんだ」という捉え方で十分です。
経審を受けると何ができるのか?
経審を受ける最大の理由は、やはり公共工事の入札に参加できるようになることです。
提出後に通知される点数が、次の「入札参加資格審査」の土台になります。
もうひとつ、意外と見落とされがちなメリットがあります。
経審を通して、会社の経営状況が客観的にチェックされるため、財務面のクセや強みがよく見えるようになることです。
「数字は苦手」という社長さんでも、経審をきっかけに会社の現状を整理できることは少なくありません。
点数はどのように決まるのか?
経審の評価は、いくつかの視点から総合的に判断されます。
まずは会社の規模。
どれくらいの工事を手がけているかという“完工高”が中心です。
次に、財務の健康状態。
いわゆる「経営状況分析」と呼ばれる部分で、決算書をもとに算出されます。
さらに、技術者の人数や資格、工事実績といった技術力。
最後に、社会性の取り組み——
退職金制度の活用、建設キャリアアップシステムへの登録は進んでいるか、といったポイントが加わってきます。
こうして見ると複雑に感じますが、実際には「会社の状態をまるごと点数化する」というシンプルな仕組みです。
経審の流れはどうなっているのか?
取り組む順番をざっくり言えば、まず①決算書を揃えていただき、そこから②「経営状況分析」を取得し、その後に③経審申請を行うという流れになります。
結果が出たら、その点数を使って入札参加資格の申請へと進む、という一連のステップです。
慣れてしまえば難しいものではありませんが、初めての方はどうしても書類の多さに戸惑いがちです。
必要な資料を丁寧にそろえながら手順どおり進めれば、流れそのものはとてもシンプルです。
準備しておくべきもの
細かい書類は多くありますが、初心者の方がまず押さえておくべきものは大きく変わりません。
決算書(財務諸表)、建設業許可証、技術者の資格証など、会社の「現状」を証明する資料が中心です。
経審で求められる書類は、建設業者であれば通常すでにお持ちのものばかりですので、ゼロから何か特別な書類を作るわけではありません。
まとめ
経営事項審査は、公共工事を目指すうえで避けて通れない制度です。
とはいえ、押さえるべき要点さえつかんでしまえば、決して構える必要はありません。
もし「一度、専門家に見てもらいたい」という場合は、いつでもお気軽にご相談ください。
会社の状況に合わせて、無理のない形で進められるようお手伝いいたします。
たまご行政書士事務所行政書士
前田 礼央
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